日別: 2016年11月8日

借地権買取は争いが多い

借地権は論点・争いの多い権利です。それだけ私たちに身近な権利ともいえます。土地を持っている地主さんが、自分で建物を建てて活用することはなくても、第三者に貸すことで地代を得ることができますし、そのために、借地権契約を結ぶことはよく行われています。また、祖父母や両親の時代から代々続くお店が第三者の土地の上にあって、その店を畳むときに借地権付きの建物をどうしようか、という問題が浮上し、建物を取り壊す費用が高く、とても自分では払えないので、借地権を地主に買い取ってもらえないだろうか、といった相談が専門家に寄せられる。このような話もよく耳にするところです。本サイトでは、借地権の買取りというテーマで、いくつかの事例を参考にしながら簡単に説明します。

最初のケースは、「70年以上借りている土地に建物を建てて住んでいたが、このたび引っ越すことになり、土地を地主さんへ返還しようと思う。返還に当たって建物買取請求を行うこととし、地主さんに相談をした。ところが、相談したら100坪の敷地の借地権料が500万円。建物の取り壊し分で差し引いても手元に200万しか残らない。もう少し高くならないものだろうか。」

このような事例では、冷静に合理的判断をするため、専門家に相談することをお勧めします。地主の提示が妥当なのかどうか助言を受けられるからです。立地場所が都心部より離れた地方だと借地権の経済的価値はどうしても低くなりますし、建物そのもの価値がほぼゼロの場合、値段がつかなくてもおかしくないのです。地主が買い取るのはあくまで「時価」です。撤去費用を差し引いても多少残るだけラッキーだと考えるべきでしょう。